日記 2001年03月03日



03月03日 曇りのち雨のち晴れ(笑)

目がさめたら6:45だったかな?
よく眠っていたらしい。
今までのホテルと違って、今回のリッツのベッドはまるで家のベッドのよう。スプリングが固くてとても気持ちよく眠れた。
さて、とりあえずは昨日書いたメールを送信。
時間があまりないので荷物をとっとと片付け、トランクには鍵をかけておく。
それから、そうそう、お風呂入ろうっと。
時間もないし、シャワーだけにしようかとも思ったけれど、せっかくだから、と湯船を使う。
湯船の中で体と髪の毛を洗って〜……う〜ん、リッチな気分♪
それから、バスローブ(3人いるのに2着しかなかった(笑))。
やっぱり使ってみなきゃ〜だよね♪
これも気持ちいい。ああ、なんかすご〜くリッチな気分(笑)

さて、あわてて身支度。7:30から朝食だったっけ。
ここは豪華で、遅く行くと後悔すると聞いたので、とにかく行く。
レストランの入り口がわからず、多少遅れをとったけど(笑)
……なるほど。魚料理・肉料理・ハム・卵料理・パエリア・パン・フレークス・フルーツ(なんとスイカもあった(笑))・
ジュースにコーヒー。
今回泊まったどのホテルよりもリッチです〜♪やった♪
ついつい一杯取ってしまったけど、食べきれないほど(笑)味はなかなかでしたよ〜♪
結局食べ終わるのに50分ぐらいかかったかな?

それから部屋にいったん戻る。帰りがけにレセプションに寄って切手を欲しいというと、受付に行ってくれという。
受付で切手(120PTS×5枚)を買う。
支払いの時、小銭がなかったので10000PTSを出すと、受付のお兄さんは目を丸くしてびっくりしてました(笑)

出発〜♪
バスに乗り込むと、なんとアントニオがいた!
昨日、あれからコルドバ→マドリッドまで約500km、バスに乗って帰ってきて、引き続き今日と明日も付き合ってくれるという。
これはうれしい〜♪
これはぜひ、どこかで記念撮影してもらわなきゃ〜♪
さて、バスに乗って、お向かい(笑)のプラド美術館へ。
ここは、団体で説明をする場合、一時間しか時間がないという。ものすごい勢いで、日本人ガイドさんは主要なところのみを
説明して回る。

最初はベラスケス。私も結構好きな画家だ。
数々の部屋を通り抜け、すばらしい絵を説明してもらったが、やっぱり一番印象に残ったのは「ラス・メニナス」だ。
(「女官たち」という題がついていたと思う)
遠近感というか、とても奥行きのある絵で、見事というほかない。これには圧倒されたな〜。
時間があったら、もっとゆっくりじっくり見ていたかった。

次はゴヤ。不遇な生涯の話と、それから2枚の絵。もちろん「裸のマハ」「着衣のマハ」だ。
マハというのは、描かれている人物の名前ではなく、日本で言うところの「モダンガール」を意味する。
この2枚が並んでいるので、見比べることが出来た。明らかに違う点があったりと相違点がわかりやすい。
日本人ガイドさんは、画家の生きた時代背景や境遇、生涯についても事細かに説明してくれた。
これはとてもうれしい。
時代背景を考えた時、これらの絵が歴史の一部分になりうるのだなぁ、と改めて感じた。

最後にエル・グレコ。これは彼自身の名前ではなく、「ギリシャ人」という意味だそうだ。
彼に関してはもともと好きだったので、大きな作品をいくつも見られてご満悦(笑)
(しかし、翌日行ったトレドで見たフレスコ画が最高傑作だと思う……)

出口付近で解散。ブックストアで多少ショッピング(絵ハガキ100PTS×6 ピンバッジ500PTS)
もう少し先には、書籍だけではなく、様々なグッズを置いているところもあったが、こちらはちょっと奥まっているせいか、
人が少ない。

プラド美術館を出ると、多少ぱらついている。
慌ててバスへ。
今度はショッピングだと言う。レパントという革専門店と、マドリッドの三越だ。
車でしばらく走る。
店があるのはマドリッドの銀座とも言われるプエルタ・デル・ソル(プエルタは門、ソルは太陽で、日本語に訳すと「太陽の
門通り」となるようです。実際、日本人ガイドさんもそう呼んでました)。
ロエベ(スペインでもっとも有名な革製品店)や、ブランドショップが軒を並べるあたりだ。
今日の午後、自由行動をする人は、きっとこのあたりをぶらつくのだろうな〜。
多少うらやましい(笑)
が、人通りも多く、車も多い。無論、治安も悪い。
添乗員さんも日本人ガイドさんも、とにかく一人にならないよう、一人で出歩かないように、と口をすっぱくして言っていた。

まずはレパントへ。ここはあらかじめ免税してくれるため、手続き要らずで楽だ。
日本人店員から一通り説明をしてもらって、解散。
あちこちを見て回る。様々なブランドの革製品が並んでいる。バッグ、財布、小物関連、上には皮のコートなど。
ここで小銭入れ3つと自分用の財布(12000PTS!)を購入。うん、カードも一杯入るし、お札を入れる場所も3つあるし、小銭
は一緒に持ち歩かないから小銭入れはいらないし。一番気に入ったものがあったのでご機嫌♪
ただ、持ち金が足りなかったため、カードで支払い(笑)
それから、母が何か買ってくれるというので、鞄を買ってもらっちゃった。うれしい♪
買い物を済ませて出口のあるフロアへ。出口付近には警察らしい人が立っている。腰には拳銃がぶら下がっていた。
……なんとまあ、入り口で警官が警戒してたのか〜。なんともまあ。ちょっとびっくり。

さて、ここから王宮まで、歩いていくことに。
買った荷物を持ったまま歩く、というのはかなり気になる。とにかくはぐれないよう、前の人について歩く歩く。
目の前に広がる白い建物が王宮だという。前には庭園(といっていいのだろうか)が広がっていて、雰囲気は良い。
ここは現在、迎賓館として使用されているという。
中も見学は出来る(もちろん制限はあるが)らしいが、コースには入っていないため、外観のみを見学&写真撮影して、
地下で待っているバスの元へ。

しばらく走って、今度は三越。ここも日本人の店員が多い。入り口で免税手続きに関する説明を受ける。
(ここは書類を作ってもらって、自分で手続き、のタイプだった)
買い物袋を手に、三人ともばらばらに散る。
友人への土産にちょっとした置物と、それから変わったところでは1ユーロをかたどったチョコレート。
これは結構受けた(笑)会社の皆に配るのにはちょうどいいかもしれないな。数も一杯入っているのでこれに決定。
(1300PTS×2)
リャドロもいいなぁとは思ったが、さすがにいいものはいい値段がする(笑)
心の琴線に触れる品物がなかったのもあって、結局あきらめる。
ううむ、まともな土産を買っていないような気がするが……うーむ、しょうがないか(汗)
三越を出ると、14:00。そろそろおなかもすいたな。
バスの中で、今回のツアーの賞品(笑)が配られる。母と私はそれぞれ「パエリア鍋」を、父親は革のペンケース(ペンが
二本挿せるようになっている)
ううむ……重たい(汗)

お昼は「ムセオ・デ・ハモンセラーノ(綴り忘れた(汗))」というお店。
これは日本語で言うと「生ハムの博物館」だ。店内に入ると、壁という壁にはあの、小さな傘をさした豚の足がぶら下がって
いる(汗)
一面のハム、ハム、ハム……
うはぁ……壮観やなぁ。
これを写真に撮ってる人もいた。いや、気持ちはわかるわ〜(笑)

1階はハムショップとバールだったかな?2階と地下がレストランらしい。
結構繁盛していた(トイレが地下にあったので、後で行ったら、地下のレストランの入り口に待ってる人がずらりと並んで
いた)。
久々に生野菜のサラダが出た。それから、鳥のトマト煮かな?とポテト。これが実においしいのだ〜♪
ドリンクは生オレンジジュース……じゃなくて、久々にビール♪
よーやくおなかも治ったので、本当に久しぶりにアルコールを摂取〜♪
ここのビールは美味い、と父も言っていたけれど、本当においしい♪
おなかの様子をうかがわずに食べられるのって、幸せ〜♪
デザートはカップのアイスクリーム。チョコとバニラだったかな?
お手洗いの順番(笑)が来たのでちょっと席を立つ。
何人も並んでいたので、その一番後ろへ。待っている間にむせて咳をしたら、前にいた(スペインの人らしいご婦人でした)
ご婦人に、キャンディをもらってしまった(笑)
なんだかすごく嬉しかったな〜♪
現地ガイドの人以外で、現地の人と交流したのって、これが初めてでした。

さて、バスに戻る。ここで自由行動の人とはお別れ。
バスに戻るのはオプショナルツアーでトレドに行く人だけだとか。

片道約1時間。久々のビールが聞いたのか、ほとんど熟睡(笑)
トレドを遠方から眺められるポイントで一旦停車。
もう、美しいの一言でした〜。
ため息が出るほどの美しさというのがよくわかる。これはきっと、写真なんかでは伝わらないだろうなぁ……。
ここで添乗員さんやアントニオと一緒に記念写真。うふふ、嬉しい〜♪一枚は欲しかったんだよな〜♪
それから、先に象嵌細工の店へ。あう……グラナダのガウディの店で買っちゃったよな〜(汗)
(しかも、グラナダの伝統工芸である寄木細工は高いので結局手を出さなかったし(笑)惜しかったかなぁ……)
それでも、PTSの残りがあるので、二級品(とお店の人は言っていた。ここは手彫りの象嵌細工の店で、一級品は二級品の
ほぼ10倍の値段がついてるのだ(汗)ちなみに三級品とは、機械で作ったものらしい。この二級品と三級品の値段の差は
あまり大きくなかったけど(笑))のイヤリングを買う。1150PTSとあったが、1000PTSでいいと言う。どうやらここも、
あらかじめ免税して売ってくれているらしい。

もう少しバスで移動。トレドの町の上り口へ。
トレドは高台にあるため、そこまではエスカレーターが設置してあるのだ。
……これが長い(笑) 何度乗り換えたかな?かなり高くまで登ったのを覚えている。
その後もひたすら坂道。しかも石畳だったり石造りだったりして、かなり足が痛い(汗)
日本人ガイドさんは慣れているのだろう、ついていくのがせいぜいだ(汗)

観光スポットは、トレドの大聖堂と、サン・トトメ教会。ここは両方とも、中は撮影禁止だった。
大聖堂のほうは、スペイン・カトリックの総本山とのことで、巨大さも荘厳さもひとしお。セビーリャの大聖堂を思い出す。
数多のステンドグラスが美しい、ゴシック様式の教会。ファサードも荘厳だ。
広い教会内にはいくつも祭壇がある。小さな宝物殿には古くからのいわれある逸品が納められている。
スペイン・カトリック総本山ということもあり、スペインの王族は、ここで結婚式を執り行っているらしい。
「トレドの大聖堂で結婚式が出来るのは、スペイン王族だけです」と日本人ガイドさんも言っていた。
ここを出て、ようやくファサードの撮影(入る時は時間の余裕がなかった)。
いい天気になったおかげで、日差しは暑いぐらいだ(笑)
外にはパンフレットを売っているおじさんもいた(笑)
日本語がうまいんだよな〜(笑)<「価格破壊」とかも言っていたっけ(笑)

坂道をひたすら歩いて、今度はサン・トトメ教会へ。
教会の内部の方は今現在も使用されているらしい。(こちらは公開されていなかった)
ここの目玉はエル・グレコの最高傑作であるフレスコ画。
トレドに多大なる貢献をした公爵の埋葬シーンを描いたものだった。
天井まで届く大きな絵で、時間さえ許せばゆっくり見ていたいものだ。

迷路のような道を抜け、トレドに渡るローマ時代の橋を渡る。
さて、帰路に着く。と、それまで良い天気だったが、急に風が強くなり、雲行きが怪しくなってきた。
バスで再び一時間。マドリッドに戻ってくると晴れていた。

ホテルに戻り、時間があるというので、残り少ないPTSをかきあつめて、ピカソの「ゲルニカ」が展示されている、ソフィア王妃
芸術博物館(だっけか……?)へ向かう。
まだ明るいからだいじょうぶだろう、というので、歩いていくことに。
……が、ない。
歩きつかれ、足も痛くなってきた。
アトーチャ駅そばまで来ても、見当たらない。戻りながら探しても、やはり見つからない。
結局時間切れでホテルに戻った。
(ホテルに戻った後でガイドブックをみたら、引き返した地点の次の通りだった……あ〜くそ〜!くたびれ損〜(涙))
  ※ホテルに戻った時、ロビーにはドレスアップした男女が集っていた。なにかあるのかな?

くたびれ果てて、食事へ向かう。バスで10分ほどのところにある、「サンタ・アントニオ」という店。
(ここは1階がバール、2階がレストランだった)
まずはサラダ。今日は生野菜がよく出る日だなあ(笑)
たっぷりの野菜だけでおなかが一杯になりそうだ(笑)
  ※そういえば、オレンジジュースを頼んだが、なかなかこない。
  ※結局催促したが、それでも忘れられていたみたいで、まだ出てないのを見て、お店の人が慌てて持ってきた(笑)
メインは豚料理。フライドポテトとローストポーク。
(まさか、仔豚の丸焼きの一部分ぢゃないよな……?(汗))
多少固かったが、味は良い。ぺろりと平らげてしまった(笑)
デザートにはプディング。カラメルが多少こげていた(笑)が、味はすこぶるよし♪
うむ、やっぱりここは格が上だなぁ。
  ※ちなみに、このレストランは最初からナイフ・フォークが2組セットしてあった。
  ※あらかじめセットしてあるナイフ・フォークの数によって、レストランの格はわかるという。
  ※2セット置いてあったのはここがはじめてだったよな〜

食事終了、バスでホテルに戻る。
ホテルに戻ったところで、エレベーターから出てきた花嫁さん(&おつきの子供)にでっくわした。
どうやら、今日はロビー(と、その奥にあるレストラン)を借り切って、結婚式が行われたらしい。
おつきの子供たちがかわいい♪
(うーん、祝いの言葉でもかけて上げられたら良かったな〜)

部屋に戻って、ひたすら荷物作り。少しでも早く終わらせて、少しでも多くの睡眠をとらなくちゃ。
せめて3時間は寝ておきたいもんね〜。
最後の通信をして、翌日着る服以外はすべてパッキング。
ああ、一泊8万円の部屋よさらば。
これがスペインで過ごす最後の夜なんだよな〜。
ちょっと感無量でした(笑)

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Since 2001.03.18
Update 2001.03.20
written by to-ya