ことの終わりに




さて。

ここまで書き進めて参りました。

書くために領収書とか持ちかえった資料とかをひっくり返していると、だんだん当時のことを思い出すものですね。

……ああ。
気がつけば、今日って、もう一ヶ月経ってるんですねえ……出国してから。

うーん、あっという間に時間が過ぎていくもんです。

イタリアから帰ったときにも思いましたが、実際に自分が体験したことというのは、どれだけ時間が経とうと、きちんと
体が覚えてるものですね。
バスの中から見た風景とか、食事の内容とか(メニューはさすがに覚えてないですが……)、ありとあらゆるシーンを
思い出すことができます。

これはやっぱり、写真や映像で見た知識と違うところかなぁと。

つまりは「五感で旅をする」ということでしょうか。
自分の目で見たもの、匂い、味……。
高速道路のパーキングで、売店まで行くのに高速道路の上にかかっている橋を渡る時、感じた恐怖とか、冷たい風とか、
トレドで浴びた暑いまでの日差しとか。
レストランで出会った御婦人とか、かぎの壊れたトイレとか(笑)

こればかりは「実際に行って」みなければ、体験できないことですよね。
だから、私たちは、どれだけ不自由な思いをしようとも(飛行機とかね(苦笑))、海外への憧れを捨てられないし、
機会と時間とお金が許せば、海外へと羽ばたいていくのだなと。

自分を変える「何か」を求めて海外に行っているわけではないのだな、と二度目の洋行で思いました。
おそらく、私は「異国の雰囲気(とゆーか、異国情緒とゆーか)」を楽しみに行っているのだと。
その「一部分」でも味わえたら、そしてできればその「一部」になりたいと、思っているのだなぁと。
それは、海外に行かなければ果たされない望みなのです。

まあ、私にとっては「ヨーロッパ=自作小説の舞台」ということもあって、取材旅行のようだと、良く言われるけれど(笑)

  ※なにしろ、写真に自分や連れが写っている可能性は5%ぐらいなものだし(笑)※
  ※建物や街並みなどはここぞとばかりに撮りまくるからなぁ(笑)       ※

次回、海外に行くとなると、うーん、新婚旅行かなぁ?
多分ヨーロッパではないと思うけど(笑)

いつか、ヨーロッパの街の「一部分」になれるといいですね(笑)

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Since 2001.03.28
Update 2001.03.28
written by to-ya