日記 2001年03月02日



03月02日 曇りのち雨

いつも通りに4:30に目がさめたが、皆がよく眠っているのでそのまま眠る。
次に目がさめたのはどうやらモーニングコールのせいらしい。(というか、母親がそばでなにやらやってるので目
がさめた。電話で何かしゃべっていたので、多分、モーニングコールだったのだろう)
ということは、7:00か〜。よく寝すぎ(汗)
慌てて準備。荷物を整理して、廊下に出せるようにしておく。
(今回のツアー、すべてポーターを使っていました。時刻までに廊下に出しておけば持っていってくれるので、ず
 いぶん楽だった、と両親が言ってました)

食事はいたく簡単。チーズ・ハムとパン・ドリンクのみ。
いかに昨日のホテルが豪勢だったかがわかるってもんです(笑)
(ちなみに、一般家庭では朝食はほとんど摂らないそうです。コーヒー一杯・ミルク一杯で出かけるそうな。で、
 昼と夜にしっかり食べるのだとか)

 ※そうそう、グラナダのホテルだったかな?ホテルの前にあの「丸ポスト」を見かけました(笑)
 ※日本で最近見なくなった、あの丸ポストです!
 ※あ、ちなみに色は「黄色」でしたけど(笑)
 ※写真とってくればよかったな〜。

今日はセビーリャの市内観光。
町並みはセビーリャで開かれた万博(1992年だそうです)の時の各国のパビリオンが並んでいる。ん〜、異国
(スペイン)で異国情緒を味わうというのもなかなか……(笑)
スペイン広場へ。
スペイン広場に降りたとたん、それまでの大雨が嘘のように上がる。(結局時間一杯まで傘がいらなかった(笑))
このスペイン広場の建物が、当時のスペインのパビリオンだったそうです。
広場を囲むように半円形に立てられたレンガ色の建物。広くて見事な館と塔。4つの橋。あちこちに植えられたオ
レンジの樹の緑が映えてきれいでした〜。
建物の外壁には、スペイン各地にちなんだ絵が描かれたタイルが貼ってあり、そこでしばし記念撮影。

 ※マドリッドのスペイン広場は下車しないようとの通達が出てるそうで、その代わりに、と現地ガイドの人が
 ※連れてきてくれたのです。
 ※ちなみにこの「スペイン広場」は、それぞれの町の中心地にある広場を指すもので、どの町に行ってもある
 ※んだそうです。

そこからちょっと移動。今度はユダヤ人街をぬけて、セビーリャの大聖堂へ。
ユダヤ人街はまるで迷路のよう。細い道を車が通る。
途中、個人宅のパティオを公開しているというので、見せてもらった。う〜ん、いい雰囲気。
ユダヤ人街の中にある広場でちょっと休憩。トイレ休憩もかねて、点在するお店でお買い物。
昨日見たフラメンコの影響か、皆フラメンコ用のカスタネットを買っては、手につけて打ち鳴らしている(笑)
ここではかわいい革の小物が気に入って、ちょっとお買い物(笑)(800PTS×2)

 ※スペインでは街路樹にオレンジをよく植えています。このユダヤ人街の広場はオレンジの樹だらけで、強い
 ※風が吹くと、ぼたぼたとオレンジが落ちてくる(汗)ちょっと恐怖でした
 ※街路樹に植えられているオレンジは、通常食べているものとは種類が違い、そのまま食べると苦いそうです。
 ※(父が身を持って実証済み(笑))
 ※たいていはマーマレードにするそうですよ。

さて、大聖堂へ。
さすが、圧巻される大きさ。
ここの大聖堂はゴシック様式で、世界で第3番目の大きさだそうな。なるほど、とうなずける。
団体客用の入り口は11時にならないと開かないというので、並んで待つ。
はいったところはオレンジのパティオ。オレンジの樹の向こうに、巨大な入り口の門が見える。
……ほんまに大きいわ(汗)
写真に入りきらない大きさ。
(中では絵のフラッシュ撮影は禁止、といわれた)
中央祭壇は黄金で作られた見事な彫刻。天井まである。(これ、あとから時間があるかと思って撮らなかったん
だよなぁ……ちょっと悔やむ)
中の見学は、現地ガイドに連れられてひたすら回るだけ。
ムリリョの絵は暗かったけれど、見事でした。
銀の祭壇が出されたままになっていて、運良く見ることができた。
本来、聖年(2000年がその年だったそうです)と、聖週間のみしか出さないという話だったけれど、すぐに
復活祭が始まるから置いてあるのだろうと言っていた。
ぐるっと回って、コロンブスの息子の墓、それからコロンブス自身の墓。
コロンブス自身の墓は、4人の王が担ぐ輿に乗っていた。この4人の王は、当時のスペインの4王国の王だという。
時間がたつにつれ、ツアー客も増えて、かなり人が多くなってきた。はぐれずにガイドのあとをついていくのも
大変。
もう少し時間があるかと思っていたけど、残念。
外に出ると、風も雨も強くなっていた。とにかくバスまで小走りに走って、さあ、コルドバへ。

こちらも雨また雨。しかも石造りの道路で水はけが悪いもんだから、車が通ると泥はねがひどいこと(汗)
とりあえずはお昼ご飯。
珍しく野菜の姿のあるスープ(笑)。多少薄味だと思うのは、きっとこっちの味に舌が慣れちゃったせいだろ〜
な(汗)
それからチキンのトマト煮。これはおいしかった〜♪
骨付きのチキンだったので、ナイフとフォークで食べるのは多少骨だったけど(笑)
デザートはプリン。こちらでは初めてかな?自家製らしく、ラベルには賞味期限だけ(笑)
これもなんだか懐かしい味でした(笑)

さてそこからメスキータ(回教寺院)へ。
ここで現地ガイドと落ち合う。なんでか、ガイドのおにーさん方は、みな一様にハンサムなんだよな(笑)
チケットを一枚ずつ渡され、一人ずつゲートを通って改札を受ける。(穴をあけるだけだけど)
中は薄暗い。う〜ん、ここ、フラッシュなしでの撮影もかなりしたけど、きちんと撮れてるかどうか、不安だ
なぁ(汗)
メスキータは8世紀〜10世紀にかけて作られた、元回教徒寺院だ。レコンキスタ(1492年 イスラム勢力の手か
らイベリア半島を奪回したことを言います)後に改築され、中はキリスト教の教会として使われている。
(見事な祭壇もありました)
中の石組みのアーチと数多の柱。8世紀に建てられたエリアの赤と白の交互に組まれたアーチは、大理石とレン
ガでできているという。(10世紀のエリアのそれは、色を塗っているだけだった)
ほの薄明るい照明。光と影のコントラストが非常に美しい。フラッシュ焚いて写真撮るなんて、とほとんど
フラッシュなしで撮影。(撮れてると……いいなぁ(汗))
でも、写真でもきっと、この美しさは伝えきれないだろうなぁ。

そこを出て、次は「花の小道」へ。パンフレットによく載っている場所というが、実にこじんまりしている。
グループごとに記念撮影してくれるというので、カメラを渡して撮ってもらった。
撮り終わるか終わらないかぐらいでまた雨がどっと降ってきた。
迷路のような道をひたすら歩く、歩く、歩く。

トイレ休憩をかねて、土産物屋へ。
コルドバは銀細工が有名とのこと。いろいろ見るが、うひゃ、やっぱり高い(汗)
小品を漁るが、それほどそそるものがないなぁ。
絵葉書だけにしようかとも思ったが、磁器のアクセサリーに心引かれた。
蓮の花をモチーフにしたブローチ。ちょっと高いのでピンブローチを見せてもらう。
何とか探し出してくれた。うん、これぐらいがちょうどいいな。
イヤリングとセットというのも考えたし、ペンダントも考えたけど、あまり皮膚が丈夫ではないのでやめて
おいた。
気に入ったので購入。(約5000PTS)

さて、バスでコルドバの駅へ。それぞれの荷物をバスから降ろす。ここでアントニオとはお別れ。
明日以降の予定が決まっていないから、明日(マドリッド)来るかどうかわからないという。
ずっと一緒だったので、最後まで一緒にまわれるといいね。
コルドバから、AVE(スペイン国内唯一の新幹線で、250km/hで走る)に乗るのだ♪
チェックインまでトランクを持っていってしばし自由時間。
店が何件かあるので覗く。本屋と菓子屋、それにバール。
本屋では希望するものがなかったので早々に出る。菓子はいらないや。
バールで一服しようとしたけれど、母がごねるので少々立腹してとっとと出た。

再集合してホームへ。列車の時間は17:46。
AVEは予定時間よりも早くホームに入ってきた。曰く、一分でも後れたら運賃を半額払い戻すというの
だ。それほど正確に運行してるのはスペインではちょっとびっくりかも(笑)。
車内は案外広い。私たちの席だけ、テーブルをはさんでボックス席になっていた。
同席になった女の子(卒業旅行の3人組のうちの一人。双子のお姉さんのほうでした)と結局ほとんど到着
するまで喋り倒してしまった(笑)
AVEの乗り心地はよい。
日本の新幹線ほども揺れない。それどころか、バスよりも揺れないぞ(笑)
窓から見える風景でも、250km/h出してるようには見えないけどなぁ。ごみごみした街中の風景が見えない
せいかな?

マドリッドのアトーチャ駅に到着。
ここは植物が多く植えられていて、まるで植物園のよう。びっくりしてしまった。
バスに乗り込む。(さすがにアントニオではなかった(笑))
なかなか荷物がこない。さすがはスペイン時間(笑)
20分ぐらい待ったかな?荷物がすべてそろったところで出発。
まずはレストランへ。ここではじめて自分でオレンジジュースを頼む。
ジュースは「スーモ(sumo)」 オレンジは「ナランハ」
オレンジジュースは確か「スーモ・デ・ナランハ」と言う。
料理はスープ・メルルーサの揚げたものと茹で野菜・それからデザート。
スープは薄味。テーブルには唐辛子が置いてある(こういうものが置いてあるのは珍しいらしい)。
かなり辛いらしく、私は遠慮。
メルルーサは固く、生野菜は冷凍物を湯通ししたものらしく、不味い。なんとかメルルーサとそのソース
で、固いライスを食べたけど、ん〜、今回はちょっとはずれ。
デザートって何だっけな……何食べたかちょっと記憶がないや(汗)
オレンジだったような気もする。

食後、バスに乗って一路ホテルへ♪
今回来た運転手さんはとても親切で、荷物を先にホテルに運んで置いてくれた。

 ※マドリッドに着いたら、とにかく荷物に気をつけてくれと言われました。
 ※早朝・深夜の出歩きも禁止。ホテル周辺でも危ないらしい。

ホテルは五つ星のリッツ♪普通なら泊まれやしません。(通常一泊8万円〜)
ロビーも美しく、夜遅い時間だというのにピアノの生演奏がなされている。
う〜ん、りっち♪
置いてあるメニューを見ると、一本二万もするシャンパンまで載っている。
コーヒー一杯……ん〜、すごい値段(苦笑)
部屋へ……と思ってとりあえずエレベーターに乗った直後、自分の部屋番号を聞きそびれたことに気が
つく(笑)
もういちどロビーに戻って……両親はすでに部屋に上がったあとらしい。
添乗員さんに無理言って部屋番号を教えてもらうことに(苦笑)
部屋は118号室でした(笑)
なんとかたどり着く。
いや〜豪華でしたよ〜♪
風呂・トイレ・シャワーがすべて別室。バスローブはあるし、調度品は素敵だし、ベッドのスプリングは
よいし♪
そうそう、古い建物だから設備も古いという可能性が、と思っていたけれど、とんでもない。
今回泊まった中では一番進んでいるんじゃないかな?
設置されている電話は多機能で、掛けている相手の名前が表示されるようになっている(おそらくナンバー
ディスプレイ機能だとおもう)し、それとは別に、通信用と思われる空のモジュラーソケットが設置されて
いる!
これはうれしかったですねえ。
通常、ホテルの電話のケーブル外して通信してましたから、その手間が要らない。
トライ。回線はアナログ(こことグラナダがそうだったかな?あとはデジタル)だけど、接続するまでの
時間が短い。
メールチェックとホームページの更新。
空調を入れたせいか多少寒くなってきたので、ベッドにもぐりこむ。(お風呂入る準備した状態でやって
たのよね(笑))
これがまずかったのか、ホームページの原稿書いてるうちに気持ちよくなってきた。
風呂の順番が回ってきたときにはも〜ど〜でもよくなってました(笑)

 ※ベッドの上に横になったまま、中に入らずに一晩寝てしまった、という人の気持ちがすっごくよく
 ※わかりましたもん(笑)

お風呂は明日朝にして、今日は寝ようっと。
おやすみなさい〜♪

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Update 2001.03.20
written by to-ya